(282)近づく死の領域(第3回目)

世の中の出来事

まあ、これにはいろんな意見があるでしょう。例えば、そんなことをすれば余計早くボケてしまって、認知症になってしまうから、生きている限りは目標を持ってどんどん邁進(まいしん)するのが良い。つまりどちらかというと上昇志向で、今よりもさらに一ヶ月後は、 生活をもっと充実させ…という成長志向で、いくつになろうが、上昇志向で生きていくというのも一つの方法で、それは個人の自由といいますか、考え方にもよるところが大きいので、わたくしは何とも言えません。

ただわたくしが。 思うのは、やはり70歳以上になったら、生活の密度というものを少しずつ薄くしていく。だから、例えば、今72歳だけれども、76歳になったら、もっと今より向上しようとか…そういうことはむしろあまり考えなく、今よりはおとなしくなった方がいいのではないかという気がします。これはなぜかというと、当然いつかは死ぬ…自分という存在が消滅するといいますか、近々近い将来といっても、それは百歳過ぎのことかもしれませんが、必ず『死』が迎えにやってくるからです。

もっと精密に言うならば、この”放物線”=2次曲線のx=0からx=2の所までの様にですね。

ですから生まれた時からずっとしている人間としての活動がある意味、頂点が上を向いた放物線(例はy=-(xの2乗)+2xのような感じ)そういう風に上に膨らんでいる曲線で、後半になれば、また生まれてきた時を逆にたどっているように、だんだん活動の幅が狭まっていくような、人生のもっとも輝いていた頂点を境に、前後が対称になるような、頂点を中心に対称な曲線になるような方がわたくしは良いのではないかと思います。 確かに人生の頂点、それは例えば35歳の時とかでしょうか…… 一番エネルギッシュに活動していたとすれば、当然それから先にいろんなことが派生的に、実現できるようになるので、確かにそのまま35歳からまた30歳、25歳、20歳のような感じで(ちょうど逆戻りで生まれた時に戻るような感じで)その曲線がしぼんでいくわけではないとは思いますが…人生の晩年になって70歳以上になったらばやはり曲線は収束に向かうのが良いのではないかと思います。収束というのは、やはり死を意味することでしょうね。

(第3回目はここまでです。第4回目に続きます。皆様の多くの意見をお待ち申し上げます。)

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