(185)大阪ミロンガ報告…大阪のミロンガに行ってきたぢょ~(その6=最終回)カベセオって何??

ダンス技術
大阪ミロンガその6

さて、前回第5回目では、プロのダンサーのあたくしが、まあこういう一般のミロンガにフイッとお忍びで行くと、楽しく、勉強できることは山ほどあるのですけれども、結構ストレスになったり、悪い面も多いという事を書きました。

まあ、単純に楽しく踊ってくれば、何の問題も無いとも言えますけれどね…。わたくし結構神経質だもので…

さて、サルサでもそうですが、単純にバンバン踊ってね、良かったっていう感じでもないんだけれども、バンバン踊っていますよ。もうあの全然バリバリ、わたくし休まずに、最大限にダンスタイムを活用しています。もう状況を把握した後は、『郷に入りては郷に従え』ですからしっかり踊ります。最初の方の時間のみ、状況を把握するということで、じっと見るんですけれどもね。その後の2~2時間半は、ほぼ全部踊りっぱなし=踊りづめでしたね。それでも、わたくしもそのミロンガが初めてですからね。色々あるんですけれども、あの先にも書きましたようにね、あのミロンガっていうのは、アルゼンチンタンゴのダンスパーティーのことで、しかし同時にまた別に、あのややこしいんですけれども…アルゼンチンタンゴ以外のダンス(音楽)の種目としてもミロンガ(Milonga)っていうのが演奏されるわけです。ダンスの種目としてあるのです

それから、更には “カベセオ”っていうのを皆さん聞いたことありますでしょうかね?これはね、言ってみれば会釈や顔つきで合図して女性を誘う方法ですね。そういうのがね。結構あの東京なんかだと一般的なのですけれども、ここ“アラバル”では、バーですから狭くて、そして更にはミロンガのために、照明を落としているので結構暗いんですね。

“カベセオ”という言葉を初めて聞く人がほとんどだと思えるので、 簡単に解説しておきますと、これは男性が女性に『踊っていただけますか?』と尋ねる代わりに、眼や表情で相手の方を向いて、誘うジェスチャーをするというようなことです。(ペアダンスの場合、一応男性が女性を誘うというのがルールなので、女性から誘うのは例外的です。)そうすると踊りたくない場合は、女性を目を相手とは異なる方向に向けて、視線を外せばいいし、これだと遠くにいる相手とも顔を合わせればそういう“無言の表情による会話”ができるので、合理的で便利な訳です。また男性は自分が断られたとしても、それが大っぴらに周囲の人には分からず、恥をかくこともないので、(別に断わられたからといって恥ではないのですが、そういう事を気にする人が多い)非常に便利な手法と言われていますが、ここ“アラバル”は結構狭いし暗いので、女性はみんなフロアの方を向いているので、その女性たちの前まで行き、女性に表情で語りかけるには、フロアに入らないといけないので、そういう方法がどちらかというと物理的に不可能な訳です。

それで当然、その際は、社交ダンスやサルサのパーティ同様に、口頭で、『あのすみません。踊っていただけますか?』みたいに誘えば良いのですけれどね。なので、今回は、“カベセオ”をしている人は、一人も見かけませんでした。それにアルゼンチンタンゴもやや狭い世界ですからね。名古屋も大阪もそんなに”教習所”の様なスタジオや同好会も少ないので、多少長くやっている人たちは皆様、顔見知りですから、ほとんど、誘っても断られたらどうしようなどという事はほとんどない訳です。

はい。それでは長々と6回にわたって分けて、大阪ミロンガ報告を書きましたが、あまり大した内容、絶対読まなければいけないような内容ではなかったような気がして、申し訳ない気持ちも少しありますが、また頑張ってアルゼンチンタンゴのブログもドンドン書いていきたいと思います。それでは皆様、さようなら。

(では今回の項はここまでですね。この大阪ミロンガのエッセーはここで終了です。次回からまた異なる話題でお楽しみくださいませ。)

コメント

  1. 匿名 より:

    ホールドとアブラッソの違いに気が付かれたら、すぐに社交の方ですねとは言われなくなると思いますよ。競技ダンス出身のアルゼンチンタンゴを教えている方々は、相当長い間、踊っていても「あの先生、社交だよね」って言われちゃうのが現実ですが^^;

    • kazurin より:

      とても貴重なご助言まことにありがとうございます。非常に重要なアドバイスですね。なるほど……、まだどうしてもホールドしてしまう部分が多分に残ってしまって、もっと女性を優しく包み込んで受け入れる感じが、かなり不足しているのですね。…時々女性が、『上手な人と踊ると、胸で揉まれる…』ような感じがするとおっしゃっていましたが、そういう事なのでしょうか…。重ね重ね、貴重なご助言、誠にありがとうございます。

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