(264)『Terrifier(テリファー)』を楽しむ❶

ダンサー内藤の解説シリーズ

皆様は『テリファー(Terrifier)』というホラー映画をご存じでしょうか?正確というか、分類的に言えば、『スラッシャー・ホラー・フィルム Slasher Horror Film』などと書かれていますね。“スラッシャー”っていうのは『切りつける人』という意味ですね。まあ、切り裂きジャックのような名称でしょう。スラッシュ(slash)… というのは皆様ご存知のように、斜めの線(=『/』)のことですが、これはそういう形にシュッと切り付け、切れ目や筋をつけるということ、そしてその様に切りつけるとか切る、切り裂くという意味があるのですが、スラッシャーは、そのスラッシュという動詞にerをつけたもので、『切る人』という、その動作を表す人や物になりますから、『切り裂く人、切り裂きジャック、または殺人者』というような意味ですね

語感が多少似ていますが、よく用いられる、血がたくさん噴き出る様な、これまた殺人映画の『スプラッター・ムービー』『スプラッター・フィルム』の“スプラッター”(splatter)という単語に似ています。

スプラッターもspで始まるという点においては、似ていますね。

これはもやはり、肉体を切り刻んだりして、血がほとばしり出る、飛び散るという…スラッシュ+スプラッシュですね。

さて、本作を、全編観ましたが、単純明快で、非常に安く作られていましたけれども、安上がりに作った、監督の意を裏切って、大ヒットした映画で、YouTubeでわくわくしながら、恐怖に打ち震えながら観ることができました。この思わぬ大ヒットのおかげで、その後『テリファー2 終わらない惨劇』も作られています。

YouTubeでこれを開けば、全編観られます。お好きな人はどうぞ!

勿論、わたくしも本来ならば、その映画そのものを映画館などで、又は借りてくるDVDで前編、普通に観たいのですが、YouTubeをチェックしていますと、『ホラー・リキャップ(Horror Recaps)』などというように、例えば1時間、2時間の映画であるものを15分くらいに短縮してストーリーを紹介する…もちろんそうであれば、ネタバレも含まれているのですが……そういう番組を英語の勉強のために観ております。前述の『ホラー・リキャップ』に似たもので、『ストーリー・リキャップ』とか『フィルム・リキャップス』というタイトルのシリーズもあります。

“リキャップ(recap)”というのは、『要約、総括』という様な意味で、例えば、大元が2時間の映画を、15分ほどに短くして要点やある筋をざっと復習するような感じの映像の事です

そういえば、以前、わたくしは、こういうホラー映画や恐怖映画が大好きとの事で、初期の頃、このブログに、この『地獄のモーテル』のことも話題にしましたね。これも、前編2時間ほどの映画を、YouTubeで無料で視聴できます。(今掲載のこれは、宣伝だけの短いのですけれどね)

さて、『テリファー Terrifier』というタイトルなんですが、これは、『怖がらせる』という他動詞のterrify(テリファイ)という動詞に、その動作をする人や物を表すerという接尾辞をつけた単語なので、正確な発音を言うと『テリファイアー』と書くべきだと思うのですが、早く発音すれば“ファイアー”も“ファー”もほとんど一緒に聞こえるでしょうから、〝テリファー“という表記で問題ないかと思います。

なので、テリファーとは『怖がらせる人、人々に恐怖を植え付ける人』などという意味で、更に言えば、「殺人者、殺戮者」ということですね。

勿論このアイキャッチ画像にも描いてある、このピエロのような人物=『アート・ザ・クラウン』の殺人魔が主人公なのです。アート・ザ・クラウンってのは、冠(小さい黒い帽子)をかぶった美形……とでもいう意味でしょうか

(第1回目はここまでです。次回もお楽しみにお待ちくださいませ。)

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