(57)母親の死…夏になるといつも思い出す

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母親の写真ですが、ちょっと心霊写真調にしたので、母ちゃん、怒って出るかも……

わたくしの母親は、もう忘れてしまいましたけれども、ちょうど、過日の8月1日(日)にあるような、わたくしが司会をします、愛知ボールルームダンス協会主催の『サマー ボールルーム ダンス フェスティバル』が、4~5年前に開催されるそのあさの未明に死亡しました。その年の、パーティの開催はもうお盆過ぎの8月16日(日)だったと記憶しています。

まあ、母親も完全な認知症ではなかったけれども、やはり、もう80幾つでしたから、同じことを何べんも言う、そして一時間くらい前に話したことなのに、また同じことを繰り返すという意味では、もう相当やはり認知機能が衰えてきて、半ば認知症になっていたと思われます。 それでも母は古い実家に1人ずっと住んでいたいという希望でしたので、それでは危なすぎるということで、ケアマネージャーさんとかと相談して、半ば無理矢理に施設に入所させて、入って亡くなるまで2年ぐらいありましたけれども、それ以前はずっと家に住んでいました。

しかしやはり実家に一人住まいというのは、多くの点で実に心配事まるけなのです。一人住まいという事は、終始見張っている訳ではないので、今頃倒れているんじゃないかとか、特に昔の人間によく言われていることですが、エアコンを取り付けても、冷暖房は一切使わないという感じで、すごく暑い日なども全然クーラーを使おうとしませんので、わざわざうちまで行ってクーラーをつけないといけません。しかし、つけたらつけたでまた消し方の指導をしないといけませんでした。なぜなら、すぐ消してしまったりで大変です。 それに、昔の老人のことゆえ、とてもじゃありませんが、タイマーなどの設定ができる訳がありませんので、不安がいっぱいでした。わたくしの住んでいる家と実家とは車で15分くらいのところなのですけれども、一日に何度往復したか知れません。

何度母親は倒れたから電話に出ないと思った事か…

ある時、友人などが助言をくれます。朝とか晩に定期的に電話を、母親の方からかけるように習慣づけておくとよいと。心配しなくても元気ならちゃんとかかってくるから、安心できるという訳です。まあこちらが定期的にかけてもいいんだけれども、自分でかけさせた方が自発的な行動になるので、認知機能の衰えを少しでも防止できるのじゃないかという風に言われたので、そういうふうにしました。そして、もう今から、8年前になるでしょうか? 携帯電話も買って持ってもらうようにしました。字が大きいのを持ってもらうようにしました。メールの仕方も細かく教えたのですが、皆様もご存じのように、文字を変換するときに、青地に白という風に画面の文字の表示が反転するのですが、そこら辺の扱い方がうまくわからないみたいで、『元気だよ』と書いての返信だけは何とかできるようになりましたが、携帯電話にはあまり出たがらないようでした。ある時などずっと20回、30回、呼び出し音が鳴っても出ないので、もうこれはいよいよ倒れたかなと思って、さらに何回もかけていると、突然知らない女性が出るではありませんか? そしてその女性が言うには『今、スーパーでお母様は買い物をしているようだけれど、電話がなっていても放ってそのまま買い物を続けているので、 私が心配になって、家族からじゃないの?と言って代わりに出ました。』……というふうな、そんなこともありまして、びっくり仰天です。

それで一応、携帯電話、固定電話に関わらず、まあ主に固定電話からですが、母親は朝の8時と夜の9時に、自分からわたくしに電話をするようになったのですが、これがまた大変なことでした。なぜならば、元気なときは心配せんでもいいと言って、勝手に判断してかけない時もあるのです。そうするとこちらはそんなことは判りませんので、もういよいよ倒れたかとか死んだかとか、もう本当に心配になって何回もこちらからかけるのですが、当然すぐに出ない時もあります。母親は高齢の上に、心臓が悪く、何回か、息苦しくなって、そういう薬を飲んでいましたので、本当に心配でした。

そうすると、もう心配で生きた心地がせずに15分くらい運転して実家に飛んでいっては玄関を叩くと、『なに~?今頃何しに来たの?』と言って元気な様子です。『電話鳴っとったけど、めんどくさいで、出んかったー』と本人はもう半分やはり認知症なのか?事の重大さを全く理解していません。朝も朝で同じようにかかってくるのはまだ良いのですが。 かけてこない時は心配で、折り返し電話しても繋がらない時が多いので、ホント大変でした。また、ある時などはかかってくるのですが、一言もしゃべらずに切ってしまうので、これは電話をかけてきた瞬間にまた倒れたのかとか、喋ろうとした瞬間に脳溢血かなんかで倒れたのではないかと。 本当に気が気でありませんでした。 こういうことはほかの家庭でもあると思うのですが、特に年がいった高齢者は住み慣れた家に1人で居たがるでしょうから、連れ合い(配偶者)が亡くなっているような場合は、ひとりでずっとそこで生活することになります。

そして、わたくしの母親は結構夜型という事もあって深夜2時頃に、コンビニのファミリーマートに行っておにぎりを買ってくるとかいうので、コンビニの人が心配して電話をかけてくれたこともありました。 堂々たる深夜徘徊ですよね。本当に心配で、胸が苦しくなる事エピソードが色々ありました。さて、かなり紙面が長くなってしまったので、母親との呪われた⁉思い出に関しては、またぼつぼつと思い出しながら書き出したいと思っております。(終了)

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