(107)呪われたウルトラセブン《第3話=最終話》

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いつもSEXYな星さやか隊員

《呪われたウルトラセブン 第3話=最終回》

それから 20年経った。よく昔、サスペンス劇場の最後で、犯人が追いつめられ、それでも得意げに自分の犯罪を披露するよくある断崖絶壁の上のような箇所…それは筆者=ダンサー内藤さんの大好きな能登半島の『やせの断崖』の崖の上であったが、そこでウルトラセブンは待っていた。するとすてきな海浜レストランがあるという誘いにだまされて、真っ黄色のスポーツカーに乗って、仲良くケムール人とさやか隊長がその海岸を訪れた。自分たちの罠にはまり、300万年後の未来に飛ばされてもう死んでいるだろうと思っていたウルトラセブンがいるのにびっくりして固まってしまった。セブンは言った『さやか、すべて君が仕組んだ事だと知ったときは驚愕したよセブン。君がそんな女だったとは…セブン。さやか、気が進まないけど君を逮捕するセブン』

さやかが返す『何を言ってるの?コロナの中、マスク無しでドライブしていただけで、逮捕出来る訳ないじゃないの!それにあなた、いつから~~セブンなんて、文末にセブンをつけるような変な話し方になったの?』『何を言っているセブン。逮捕容疑は、俺をはめて300万年後の未来に転送した殺人未遂罪だセブン。お前たちは俺がショックと絶望のあまり死んだと思っていただろうがセブン、おっとどっこい俺は300万年後の未来を楽しくトリップしてきたってことだよセブン。おかげで、この楽しい話し方も覚えたってわけだよセブン。』 さやか『やめてよその気持ち悪い、セブンを付けた話し方は!!でもばれちゃしょうがないわね。私はあなたが憎かったのよ。』『えっ?俺は肉なんか買ってないぜセブン。』さやか『ばか、何勘違いしているの、肉を買ったぢゃなくて憎かったの。に・く・い・の!なぜってあなたはもう忘れたかもしれないけれども50年前 私が地球防衛軍に見習いで入った頃、怪獣エレキング(註・ウルトラセブン第3話《湖のひみつ》参照)と戦った現場であなたに出会った時、私は「あなたと交際したい」と言ったのにあなたは断ったわ。「今の俺には地球防衛という仕事がある。君と結婚することはできない。」と言って……。いい雰囲気でキスまでしたのに、私はあれですごくプライドが傷ついたわ…。どんな男だっていちころだったのに!地球防衛軍の男なんてみんな私と関係があったのよ!それなのにあなただけは違った…そんなあなたが肉を買った、あ~、じゃない、憎かった。いつか絶対やっつけてやろうと思って、このケムちゃんも色仕掛けで落として、あなたを300万年後の世界に送ってやったのよ!それなのにどうしてあなたは無事で戻ってきたの…』  ケムール人『う~む、さすがにセブン、なかなかやるぜケム。』さやか『やめてよ、あなたまで変な話し方にするの!』

その直後に、ウルトラセブンはケムール人とさやか隊長を逮捕し、ふたりには終身刑が言い渡された。


更にその100年後。宇宙歴 2385××年。さやか元隊長は、今やエンタープライズ号に乗って、宇宙の墓場と言われるところで、ジェームズ・カーク船長とミスター・スポックの指揮の下、怪獣と戦っていた。セブンに逮捕されたのち、彼女は銀河法廷で裁判を受け、ケムール人ともども宇宙追放の刑にされたのだが、ケムール人は脱獄し、また懲りずに、人間を今度は500万年後の未来に送り、自分が経営しているネジ工場で働かせていた。さやか元隊長は、流刑されて宇宙の墓場で怪獣と戦っているところを、そのマイクロビキニのエロい衣装が目立って、エンタープライズ号に拾われたのである。そして今はエンタープライズ号に乗って怪獣たちを滅ぼしていた。奇しくも今でもウルトラセブンは地球を守り、そしてさやか嬢は宇宙を守るという崇高な任務に明け暮れているのだった。めでたし、めでたし!(完)

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