さて、話を元に戻して……、わたくしが鳥に生まれ変わるとして、次に気になる大きい点、ものすごく心配な点としては、まあ、上手に飛べるかということもありますが、空を飛ぶことは、鳥ならば、当然、本来生まれついて遺伝的に、体にその機能が備わっているわけですから、非常に強い…これは何という名前なのでしょうかね…肩の部分あたりには、手で触るとわかるように非常に強いバネが付いたような骨というか、筋肉の硬化したものというか、堅くて強いごっつい羽根を動かすエンジンの様なもの?がありますので、これで、羽根をバサバサ力強く羽ばたかせれば空を舞うことができる、空を飛ぶことができるということですね。
とても素晴らしいことです。 しかし、何か天敵のような存在もあるでしょうし、他の動物に襲われるかもしれません。地上でのんびり休息していた時に何かの拍子に、虎とか熊のようなものに襲われるかもしれません。それよりもっと恐ろしいこともあります。例えば、鏡のように、表面が反射している大きいビルディング…外壁が鏡面の様になって、外界の映像(例えば遠くにある山とか、他のビルとか)を映しているあのビルです。人間の私たちにとってはそういうことは当然百も承知ですが、鳥はそれがなんだか分かっていませんので、鏡に映っている空を見ながら当然空という空間が続いているなと思って、そこにかなり高速で飛んでいってぶつかってしまう。それは大きい衝突で、ほとんど昏倒してしまうかもしれません。そういうこともあれば、鳥ひょっとしたら、鳥同士の衝突もあるかもしれないし、何か飛んできた物体…それこそヘリコプターのようなものに巻き込まれてしまうかもしれないし、大きい事故であれば、その場で死んでしまうでしょう。
わたくしが学生時代に経験したことなのですが、道路に車とぶつかったような鳥が落ちていて、少しだけ動いているのを見たことがあります。自動車を駐車して観察したのですが、その鳥は充分生きていたのですが、羽根の部分が少しだけ変形してしまって、普通に歩くことすらできない。しかし、とりあえず生きて元気そうにしている状態の鳥を、わたくしは見つけてしまったので、このまま置いておけば、ほかの動物、犬とか猫に襲われて食べられてしまうかもしれないと思って、家に持って帰り、ベランダのところにご飯などを与えて置いておきました。つまり、羽根を付け根辺りを、何か自動車とかとの衝突で、変形させられてしまい、血が出たりというほどの傷は発生してはいないものの、変形してしまって、そのまま普通にも歩けない状態なのです。
更に、その鳥を入れた段ボールの中に1mm 4方のセロテープのような何か透明な、虫状のものが這って蠢(うごめ)いているのです。それはちょっと気持ち悪い感じがしました。多分鳥の寄生虫の様なものなのでしょうが、そんな透明なテープのような虫がいるのでしょうか?(読者の皆様、情報お知りでしたら、ご教示くださいませ)
それで、2、3日そのままにしておいたのですが、あまりご飯を食べる様子もなく、さりとて衰弱する一方っていうわけでもなく、それはそれで生きておりましたが、わたくしの様な何の知識も飼育設備もない者が、飼っていてもどうしようもないので、ある夜、近くの熱田の森のあたりに、解放というか置いてきました。当然、このままでは餌もなく、死んでしまうとは思われましたが、やむを得ずそういう風に、自分でその…鳥(鳩)の世話を放棄したというようなことがありました。
そういうことを思うと、これが人間の世界であれば、何か事故を起こした時に、かなり多くの確率で、他者に助けてもらえる…ということはあるでしょうが、自然界にはそんなものは存在しませんから、何かそういう大きい衝突事故のようなものを起こせば、その時点で、もうそれから次の生命生活というのは保証されないのではないかと…これが非常に恐ろしい点です。 もちろんそういうことを具体的に、将来的に恐れている鳥は、冗談は置いて、いないとは思いますが…。
そういう風に予知的な考察をすることは多分彼らにはできないのでしょう。ただし、本能的に当然、遺伝子レベルで遺伝子にプログラミングされた情報として、何か大きい致命的な事故になれば、命の保証はないので、だからこそ本能的に危険を察知したり、危険をよけたりしながら生活するという能力は、ある意味人間よりも強いのかもしれません。
こういう総合的なことを考えると、自分がもし鳥に生まれ変わった場合、うまくやって行けるのかどうか、非常に不安に思います。 自分が鳥になったとしても、腐ったものはあまり食べたくありませんし、 ひょっとして、飛んでいて、水溜まりを見つけて、水でも飲もうと降りてきた、その地上の雨の水溜りの中に、その直前に散歩していたワンちゃんがうんちをしていたら、とっても嫌なので、そういうことを思うと、鳥として生まれ変わった時にうまくやっていける自信があまりありません。
(このトピックはここで終了です。 また次回は異なったトピックをお楽しみくださいませ。乞う、ご期待!)
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