(17)クラウドキッチンありなら、ダンスでクラウドダンスというのはあるのか?

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 え~~と、この前、NHKのニュースでやっていたんですけれども、『クラウドキッチン』というのを皆様は、ご存知でしょうか?これは東京都の赤坂でしょうかね?それか、港区白金(しろかね)の方でしょうか、料理の宅配ですね。今は、ウーバーイーツ(Uber Eats)なんかもありますが、そういう料理配達というか料理の宅急便のようなもので、ピザなどに比較すると、もう少し高級料理、つまりフレンチとかイタリアンのような高級料理を配送するという商売なのです。新型コロナウィルス対策のために、レストラン業界が一種の進化&発展した形態ですね。お値段は4000円とか5000円とか6000円とかで『おうちレストラン』のようなコンセプトで業者は料理を作ろうとしているようなんですね。まあ考えてみれば、この高級レストランなんかもですね、赤坂とかそういうおしゃれな土地に出すという事は、固定費が莫大にかかるんです。固定費というのは家賃とか借り賃の事で、それこそ東京の繁華街というか、一等地であれば、本当にひと月で100万円、200万円かかってしまうわけですよね。私たちの業界のダンス教室だって、東京の、全日本チャンピオンの先生なんかの大きい教室は昔からそういう感じだと思いますね。そして、このクラウドキッチンというのは、厨房はもちろん必要なので作らないといけないのですが、客席はないんですね。配達先の家庭で食べてもらおうという訳ですから、客席は必要ない訳ですが、客席を作ろうと思うと、特に最近の新型コロナウィルス感染拡大防止のために、ソーシャルディスタンスとか仕切りのアクリル板とか、それからそういう事を考慮して、ある程度そのためにもスペースが広くなければいけないし、椅子や座席も昔よりも広くとらないといけないので、莫大なお金がかかるわけですが、その客席部分を作らなくてよくて、厨房だけで済むので予算的にもかなり助かるそうです。配達ですからね。

さて、ここでダンスに結び付けて考えると、ダンスも何でもそうですけれども、お店に食べに行くとかですね、スタジオに習いに行く、何かものを買いに行くということは“移動”ということが必至ですよね。学校に行くこともそうです、移動、往復というのはですね、非常に原始的ですね。そしてそれに伴う交通費、ガソリン代、 運賃ですね。それから時間ですね。こういうものがかかります。当然片道30分ぐらいはどこへ行くとか、帰ろうとかにもかかりますもんね。ダンスの場合だったら、スタジオに行くとかで1時間ぐらいかかります。下手すれば、レッスンの正味の時間よりも、そこへ往復する時間の方がかかります。僕のスタジオなんかでも、結構な遠隔地から、1時間かけてきてくださる人もいるので、そうすると往復2時間も、(ダンス以外という点では)無駄に使ってしまうことになりますので、もしそういう事がなくなるのであれば、本当にお得で、合理的ではありますよね。

大学の授業などでも、リモートでやっていますもんね。そして今言ったクラウドキッチンであれば、配達してもらえる、まあ確かに配達する人のガソリン代や手間賃、アルバイト料金とかは必要かもしれませんが、非常にある意味、合理的になって来ているとも言えます。ある意味店舗を持つということ自体、これだけでも、新型コロナウイルスを超えた次元の話として、非常に原始的とも言えます。だって、今では、商品を売る時も、ネット店舗で、現実の店舗やショップが無くても売れますし、この方が、店舗の維持費用などはかからない訳ですから、非常に、近未来的な合理的な方法と言えます。とにかく、お店や駅前に事務所などを構えるという事は、凄い固定費が要るわけだし、利用者はここに来なきゃいけないという、移動という無駄な面も大いにありますからね。クラウドキッチに於いても、確かに配達する人のガソリン代は要るかもしれませんけれど、色んな意味で合理的になったんですね。店舗を持つということ自体がもうこれからこの新型コロナウィルスと同居の時代、これからの未来の時代、不合理なことかもしれませんね。でもこういう風に書いてみると判る様に、これからの時代、店舗を貸したり、事務所を駅前に持って貸している不動産屋さんなど、貸事務所の業者はもうからなくなる可能性もあるわけですけれども、世の中どんどんそういう流れになって行くんじゃないでしょうかね。

さて、ここまで書いてくると、その中で考えるとダンスというのはですね、一体全体、『クラウドダンス』というシステムを考えるならば、それはどういう形態になるでしょう?クラウドキッチンがデリバリーということは、当然ダンスもデリバリーということになりますが、デリバリーというのはどういうことかというとダンサーがカップルで訪れて、うちの中で踊るわけではなくて、ダンスレッスンですよね。だから昔からの分かりやすい言葉で言えば、そう新鮮味もありませんが、『出張レッスン』ということになるわけでしょうかね。そういうのは、デリバリーレッスンになる訳ですが、ただそういうことはどうしたもんでしょうかね?ダンス自体はもう濃厚接触ですからね。そういう中でダンス自体に逆風が吹くような時代ですからね。そういう中で改めて出張レッスンを頼む人は居ないんじゃないかと思いませんか?でもダンスの方向としては、別の携帯の一種の“出張”レッスンもあります。リモートレッスンや映像によるオンラインのレッスンですね、コンピューターを使ったレッスンは、又出張レッスンとは頃なり、言わば、映像のみの出張によるレッスンが可能ですねえ。それからこういうのはわたくしもやっておりますが、ユーチューブによるレッスンとかzoom(ズーム)によるレッスンは可能ですね。これはデリバリーレッスンではなくて、ダンスの先生はスタジオや自宅にいて、受ける側の生徒も自宅にいてのやりとりですから、さらに合理的ですね。ただ、本来のスタジオでの現場レッスンと異なり、こういう芸事の命とも言うべき、その場での、手取り足取りのマンツーマンのレッスンは不可能という事になりますがね。ちょっと前に戻って、例えば、デリバリーレッスンでは、手とり足とりレッスンは可能ですが、先生のほうが移動するわけですから、先生の方が交通費がかかったりをするので、オンラインレッスンより割高になったりします。しかし、それでもそういうシステムをうまくお金がかからない方法で運用すれば、考える余地があると思います。ダンス業界の皆さんどうぞ考えてください。どういう未来が待っていますでしょうかね?!『クラウドレッスン』としてはどんな業態になるのでしょうか?

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