(26)社交(しゃこ)タン(たん)とアルタンなどの比較、ペアダンスの研究(その2)

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こういう社交ダンスに対してアルゼンチンタンゴは、本当に正反対で、男女が密着すると言うか、ビックリする様なホールドをします。 アルゼンチンタンゴの特徴は、このアブラッソ(イタリア語で『抱擁』)という抱きしめ合うようなホールドもさることながら、社交ダンスには全くない、豊富な足技が特徴で、どちらかと言えばラテンの踊りを見るような感じです。たくさんの足技がありますので、イラストで解説しておきます。長く社交ダンスをやっている人ならば1度くらいは、アルゼンチンタンゴやサルサなどの他のペアダンスを勉強してみるのも有意義です。

これは本当にアルゼンチンタンゴならではステップで、わたくしは一番好きです。手でつかんで腕を引き寄せる様な事を、足(脚)する訳ですわなも!!

ホールドの仕方からも判る様に、社交タンゴとアルタンは色々な意味で共存、両立すると言うよりも、反発するような感じが多いのです。先生としても、マーケットを開拓するという意味で、どうしてもお互いに相手を(けな)す、こき下ろす様な状況になり、例えば、ホールドに関して言えば、社交ダンスの先生はアルゼンチンタンゴの組み方に対して、『そんな風にチークダンスみたいに組んで踊っとったんでは、男女がもつれちゃって、何もできないよ!!ちゃんときちんとまっすぐ立って、半分ずれてホールドし、女性は男性から離れるようにし、シェイプする事によって、遠心力で回転とかできるんだよ。』と言います。ところが、アルゼンチンタンゴの先生は社交ダンスの様にホールドすると、『そんな風に全然別々の方向を向いて組んで、どうやって踊るの!しかも男性も女性もひっくり返っているようなバランスで。ちゃんと男性が女性の方に意識を向け、女性も男性の方に意識を向いて組まないとダメじゃないの!』とおっしゃいます。どっちも主張している事は正しいですね。

ガンチョは有名で、社交ダンスのデモなどの最初や、足型の中にも取り入れられますね。ガンチョとは、鉤(かぎ)などの意味だそうですよ

わたくしが若い頃、アルゼンチンタンゴを勉強し始めた頃に、名古屋市千種区の“エルシド”(メルパルク近く)というアルゼンチンタンゴホールに踊りに行った時に、20歳代の美しく、スタイルのとても良い銀行員のお姉さまがいらっしゃっていて、その時は水着の様な、半分お乳が出ているような衣装を着ていらして、こちらが恐縮して、腰とか腿を引くと、『もっとくっつけて踊るのよ』と言って、ご自分の大きな胸を僕の胸にグイっと押し付けられました。顔もキスができるくらいに唇を近くに接近させられて、本当にビックリしました。その人のタンゴシューズのヒールは、10cm以上のピンヒールで豹柄でした。アルゼンチンタンゴをやる人はきれいな美人の人でSの人が多いのかなと思って、とても嬉しかった一生忘れられない思い出があります。一緒に来ていたわたくしの友人の社交ダンサーのおじさんも、僕のあとにその女性と組んでもらって『生きてて良かった~~』と感激して、泣いていました。ことほど左様に、アルゼンチンタンゴ界では、ホールドをアブラッソ(イタリア語で『抱擁』)と言って、抱き合って『お互いを感じるように』などと講習されます。深く抱き合って、相手を感じるようと言いますが、何か宗教的な感じがしないでもありません。悟りが浅い筆者のような存在は、そんな事をされると、興奮してドンドンHな方向に流れて行って、非常に困ります。社交ダンスの様に、どちらかと言えば、下半身をくっつけ合って(これはこれで深く考えると怖い……)上半身を離すのと対照的に、アルタンの場合は、上半身をくっつけ合って、(頭部とか顔の内のどこか一ヶ所を接触させる組み方も、正式にはほぼ一般的)、むしろ足ワザのために、下半身はやや離してホールドします。このため、見学や入門をしようと思って、アルゼンチンタンゴのスタジオを訪れた女性などは、いきなりそんな組み方を先生からされると、『恋人やボーイフレンドならともかくも、知らない男性や、脂ぎったおじさんとそんな組み方したら、気が狂っちゃう!絶対無理々々!』とやめて帰っちゃう人も多いと聞きます。(わたくしとか男性は、思いがけない幸運に喜び狂いますが…)

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