(206)死んだ恋人は日々に疎(うと)し《その2》

世の中の出来事

 そして、それとは別に、こういうこともあります。これはあまり他の人が言っているとかを聞いたことがありませんが、亡くなった彼女は年下ですけれども、もう“先輩”になってしまったような気がします。それはどういう事かというと、例えば『×美、今日は。 ○○の町に行ってきたよ。2年ぐらい前にドライブで来たんだよね。』などとか、それこそ下世話(げぜわ)な話しで恐縮ですが、『そういえばここに旅行に来て一緒に泊まったよね。あの夜は楽しかったね、本当に…』というようなことを言ったとしても、もう彼女は今現在、肉体は既に火葬場で焼かれてしまっている訳ですから、もう肉体は無く、万一存在していたとしても、そしてわたくしの後ろとかに半分守護霊となって存在してくださっているとしても、その存在は、人間界を越えて、もう幽冥界というか、天上界というか、わたくし達の存在する世界のひとつ上のランク(精密に言えば、上のランクかどうかは不明ですが…)の世界に行ってしまったので、そういう意味で『先輩』な訳です。なので、後輩であった彼女がひとっ飛びに先輩になってしまったとも言えるので、それはもうある意味、羨ましいというか、複雑な気持ちもあります

よく二人で訪れた木曽路……木曽路は一人で行ったとしても、古い古い時代の街だから、生と死が交錯し、死人(しびと)たちの息吹が感じられて、心底物悲しい街ですね……

そういう訳で、『×美、また二人で一緒に○○に行きたいね…。』とか、そういうことを言ったとしても、とにかく何遍も書いている様に、もはや彼女には肉体は無い訳ですから、そういう話はもう彼女には通用しません…というか、確かに彼女の肉体が存在してこの世で生活していた頃を思い出せば、そういう話題にはついてこられると思うのですが、今現在もう肉体は無い訳ですから、そういうことを言っても彼女を悲しませるだけですし、私も悲しいだけです。

上記と同じく木曽路(馬籠=まごめ)の街…コロナのころはとっても人通りも無くて、寂しい
わたくしは、(ご存じの読者もいらっしゃると思いますが)YouTubeで『英語看板&ポスターは英語学習の宝庫』というのを展開しているので、ついこういう看板は喉から手が出る勢いで撮影してしまいます…( ゚Д゚)……。

もう二度とその唇に触れることもできなければ、お互いの手を重ね合わせることも握りしめることもできません。 そういうことを思うと、彼女は今や霊魂として存在し、当然今までの人生よりも、ある意味、格が上の世界に行っていると思われます。(でも本当は地獄に落ちたりする場合も可能性としてはあるかもしれませんね……)もちろん色々な可能性があって、死んでしまえばすべて無に還るということもあり得るかもしれませんが、多分霊魂として存在していると思います

(第2回目はここまでです。いつもご愛読まことにありがとうございます。第3回目に続きます。)

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