去年でしたか?コロナがまだ少しだけしか拡がっていなかった頃に、以前入っていた芸能プロダクション関係の同僚(友人)3人、しかもわたくしを含めて、“野郎”どもばっかで富士山の方に1泊2日で、わたくしの車で珍道中旅行を決行しました。以前もこの3人で、いつものわたくしのパターンを用いて、深夜2時頃出発で、何と、能登半島への泊り旅行を決行したこともありました。さて、富士山への時は深夜ではありませんけれども、でもお迎えに行くのは、やはり深夜3時半頃の早朝出発で、わたくしたちの住んでいる愛知県から(1人は三重県) 富士山まで珍道中といいますか?行ってきました。

その時にまあ、名前は知っていたの?ですが、“ほうとう”といううどんを食べました。『昔から言いますものね。これが大好きになっちゃって、家のことを顧(かえり)みなくなった子供のことを「ほうとう息子」と言うもんね…。』などとギャグを飛ばしながら、“ほうとう”うどんというものを、富士山を見た後に食べました。山梨県に行くと、例えば名古屋市でいうところの『ガスト』とか『さがみ』とか『デニーズ』のような郊外型の大きいファミリーレストランで、名前が『○○ほうとう』などと言うように、“ほうとう”を扱っているファミレスのようなお店をたくさん見かけます。これは名古屋とかには全然ありませんから、びっくりです。 国道沿いにたくさんそういうお店がありましたが、わたくし達は少し山に入ったところの、ちょっと高そうなほうとう専門店で食べました。さて、ここまで“ほうとう”と書いてきましたが、皆様これは何かご存じでしょうか?“ほうとう”とはWikipedia(ネット上の辞書)によりますと、『基本的には小麦粉を練りざっくりと切った太くて短い麺を、カボチャなど野菜と共に味噌仕立ての汁で煮込み、熱いうちに提供される料理の一種』という事で、要するに“うどん”のひと種類です。ついでに写真も引用しますが、こんな感じです。特にわたくしたち珍道中の3人組が食べたのは、というのは、なんでも昔、カボチャなどの野菜を一緒に煮込んだり、うどんの生地に練り込んだりして作ったという、それに近いタイプのものです。幅が広い麺のタイプもあれば、やや細めの、普通のうどんよりも太いようなものもあるのですが、それを、猪鍋(ししなべ)か何かを煮るような、囲炉裏に下げるような鉤(かぎ)の付いた中華鍋のような形状の鍋でぐつぐつ煮て、少しだけドロドロになるようなうどんで、きのこが入っていたり、お肉が入っていたり、いろいろ野菜が入っていたりしてとっても美味しかったです。それでそのお店では1500円ぐらいでしたが、それはとても大満足でした。

ところで“ほうとう”は通常はこういう風にひらがなのまま表記されているのですが、コンピュータなどで調べますと、このブログの表題の如く、かなり難しい漢字で『餺飥』とかくのです。二つとも、ヘンの部分は食べるの『食』という字の旧字体です。最初の漢字のツクリの部分は専門の『専』という字のやはり旧字体です。二つ目の字は、もちろん見て判るように、食ヘンに託児所などの託の字の右側のツクリの部分をくっつけたものです。のちのエッセイに出てくる、『餺飥(はくたく)うどん』の様に“はくたく”とも読むのです。(第1回目はここまでで終了。第2回目に続きます。)
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