(37)死人(しびと)の街 『え神』

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暗いくらい、死んだ人々が住む街

最近はあまり見ませんが、4年ぐらい前から3年ぐらい前にかけて1ヶ月にいっぺんくらい、非常にリアルな、死んだ人が住む街の映像を夢でよく見ました。ただ本当に死んだ人の街が夢の中で見えたのか、それはもちろん保証される限りではありません。当然夢ですから、全くのフィクションとか幻だったのかもしれませんが、本当にリアルな夢でした。それは場所的にも明白なのです。わたくしが住んでいるのは愛知県名古屋市なんですけれども、その名東(めいとう)区の、猪子石(いのこし)のあたりにその町があります。ただしそれは現実の街ではなく、夜の、それも夜中に存在するというか、全く別次元に存在するようです。

大きな交差点があって、普通のマンションのような建物が立っているんですけれども、バス停だったか、その停留所の名前がしっかりと読み取れるのですが、それには『え神』と書いてあるのです。本当にリアルで、それをはっきり覚えています。しかも何回もその夢を見まして、その度に、『え神』という名称もくっきり見えるのです。屍人の街ということで、死んだ人がスーツを着て通勤したり、そこに住んで暮らしていたりする、そんな感じで、わたくしもその街を歩きました。こうやって原稿を書いている時も、結構ゾゾ毛が立ってくるような恐ろしい感じなんですが、それがもちろん本当に夢を見たことは間違いないのですが、それが本当にあの様に(又は、あの世に?!)存在する街なのかは、もちろん保証できません。そういうすごくリアルな、または変な外国の土地のような夢とかを、その頃はよく見ました。まあ青春時代からよく見ましたけれども、最近はあまり見ません。体が疲れているのでしょうかね?

そして、更なる疑問としては、いったい人間は死んだらどこへ行くのでしょう?もちろん多くの人は死に、残りの多くの人は生きています。例えば小学校のときに友達だった、誰々君と誰々さん、大人になるにつれ仲良し3人組で、中学、高校くらいまでは一緒に行ったり、文通したり、何かコンタクトを取り合ったりして友達いるかもしれませんが、大人になれば、別々に恋愛をし、家庭を作って、そして子供が生まれ、その頃には色々なことがあります。家族が病気で死ぬかもしれません、おばあちゃんがガンになるかもしれません、また 父親が交通事故で不幸にして亡くなることもあるでしょう。そして自分自身も結婚し、旦那が浮気をして家庭が壊れることがあるかもしれませんし、自分が何か白血病のような病気になってしまって入院中になっていることもあるかもしれません。小さい頃は、色々思い描いた夢もあったでしょうが、その夢の通りに人生が運ぶとは思えません。

ある時同窓会などがあって、その3人はまた再開するかもしれませんが、もう全然全く別の道を歩んでいるようで、話もあまり噛み合わないかもしれませんが、女友達同士であれば、同じようにその内の2人は結婚しているでしょう。1人は未婚のままかもしれませんし、結婚してから離婚しバツイチになったのかもしれません。もちろん同じ人間ですから、同じ地球上に生活している訳なので、話は少しは噛み合うかもしれませんが、それでも全く関心のある事柄も、生活水準とか生活レベル、場面も別なので、あまり話は合わないかもしれませんね。やがて本当にみんな年老いて、当然死ぬことになります。でも死んだら、人間はいったいどこに行くのでしょうか?よく先祖のお墓にお参りして、父親とかおじいちゃんの例に報告するなんて言いますが、ということは父親とかおじいさんの魂というものは、死後何年も家族の元にとどまっているのでしょうか?それともいつもは“あの世”にいて、お盆や、家族がお墓参りやお祈りをした時だけ、現世の家族の元に出張してきて、家族を励ましたりするのでしょうか?

でも、そうだとしたらそういう魂は輪廻転生ではないですけれども、次の来世に生まれ変わらないのでしょうか?だって、もし生まれ変わっていたとすれば、当然もう前世のことは忘れているでしょうから、前世の時の子供や孫に会いに出張に行くことはできないでしょう。そこが私の1番不思議に思うところです。要するに、魂はあの世で、人間とは別の存在になっているのか、それとも、輪廻転生で生まれ変わってまたこの世の人間(か動物?はたまたひょっとしたら植物?)になっているのでしょうかという疑問です。これをいつも私は思います。

また近い将来、わたくしは夢で、『え神』を訪れるでしょう。でもその時は、何か、もうその街の住人になってしまって、こちらへは帰ってこれない気がします…… 。

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